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斐伊川和紙

今日は午後から、営業のやつの変わりに講習会に出席してきました。
ええ、俺も参加したかったんだけど前まではちょうど仕事抱えてて参加できなかったんで
4回目にして、チャンス到来!ええ、ただ単に自分の知的好奇心を満たしたいだけなんですけどねw

今回の講師は、斐伊川和紙7代目。
講義の内容は実際に和紙をすくというもの。こんなチャンスは滅多にないわけで
原料の攪拌と紙すきを経験しました。
本当に大変なのはこの段階より前の工程だというのも教わりました。
(原料を伐採して、皮をはいで黒い部分をそいで、煮て、叩く ←かなり割愛)
実際にその労力を賃金に換算していくと、和紙の流通価格では元が取れないくらいのレベルなんだそうな。


ま、そんなこんなで受講者が順番に作業を体験していくわけだが
2番手が俺www ちょwwwすげー緊張するwwww

なんだかんだと手つきが良いだの、上手いだの「さすが、ものづくり」(製造業なんで)って褒められたり
受講者同士の雰囲気も良い。うーん、1回目から参加したかった・・・


で、一通り実技が終わった後で紙すきの話だとか本題になっていくわけだが
終始言われてたことが「心」という言葉だったのが印象に残ってる。
そしてブログの存在の否定www ま、わからんでもないですけどね。
仮にブログを和紙に書いたとして千年以上残るわけだし、残すべきものなのかって言うとどうなんだろうねって。
ま、そのへんは使い分け、でしょうね。
何でもかんでもメールって便利な世の中になってますが
どれだけ心をこめても絵文字を遣っても伝わらない、って50過ぎた職人さんが言うと説得力あるなぁ。


★和紙メモ
・ホンモノの和紙は墨がにじまない。むしろインクジェットで印刷しても鮮明。
(にじむ和紙ってのは書家のリクエストによりそう作られたみたい。強度や保存性においても劣るらしい)
・和紙の保存性は竹簡よりもいいらしい(竹簡のほうが長持ちしそうなイメージですけどねぇ)
・夏場は湿気を吸収し、冬場は逆に加湿効果がある
・ちゃんとした和紙の障子紙だと子どもがいたずらをしない
・仮にいたずらをしても子どもをしからずにあわてて治すとそれで子どもは悪いことをしたと学ぶらしい。
・外国人のほうが今の日本人より日本の文化を理解してるしリスペクトしてる
・彬子様を中心に、今日本の伝統工芸を見直す動きができているらしい
・和紙をつかった名刺は会話のつかみに使える(名刺入れ含む)
・東京で名刺交換したらお互い同じ和紙名刺だったことで商談成立した事例もある
・斐伊川和紙はすくときの音でできばえが分かるらしい(音が出るのは斐伊川和紙の特徴らしい)
・石州和紙は丈夫なんだそうな。


うん、和紙に「よくみのほどをしれ」って書いて部屋に貼ろうって思った。


いやぁ、この講習はいままで受けた講習の中でも一番役に立つわ。
どう考えてもオムロンのシーケンサの講習のほうが役に立つはずなんだが
人間としてね、満足度の違いがハンパない。

やっぱ心なんだな、それが人と人を繋いで、それで成長していくんだなと。

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